

個人事業主の限られた選択肢
個人事業主は、資金調達が必要になってもなかなかその手段がありません。
銀行融資は審査が厳しくとても無理。
ビジネスローンも法人ならまだしも個人事業主だとなかなか審査に通りません。
資産を売ったり、出資を受けるアセットファイナンスやエクイティファイナンスのような資金調達方法もありますが、個人事業主はそこもかなり限定されています。
そんな中、ファクタリングは個人事業主の利用を積極的に受け入れている資金調達方法です。
ではなぜファクタリングは個人事業主の利用を歓迎しているのでしょうか。
ファクタリング会社が個人事業主を受け入れる2つの理由

理由其の1 審査対象の違い
ファクタリング会社が個人事業主の利用を受け入れる理由は、審査対象が売掛先だからです。
融資やローンのように借主本人に対する審査ではないため、本人の信用の重要性は落ちます。
極端に利用者に信用性がない場合はもちろんNGですが、基本的には売掛先が信用できればOK。
そのため、ファクタリング会社の審査は結構人柄を重視していたりもします。
だからこそいまだに面談必須の会社が多いんです。

実際それはあります。僕の前職時代でも、面談で好印象だから審査に通すということがありました。
理由其の2 長期的な付き合いを望んでいる
ファクタリング会社は単発の取引よりも長期的な付き合いを望んでいます。
その点個人事業主はこれから法人化する場合もあり、期待が持てるのです。
法人化するかどうかは、正直財務状況を見れば分かってしまいます。
審査書類を見てそのあたりも判断しているということを念頭に置いておきましょう!

元ファクタリング会社社員が教える審査落ちしない3つのコツ
いかにファクタリング会社が個人事業主を受け入れているとは言え、法人に比べると個人事業主に対しては審査は少々厳しくなります。
そこで、元ファクタリング会社社員の僕が審査落ちしないコツを伝授しちゃいましょう!
其の1 良い売掛先の債権を選ぶ

持っている売掛債権の中でもより信頼性の高い売掛先に対する債権を持っていきましょう。
ここで言う信頼性とは、名が通っているか、上場しているかどうか、財務状況が悪くないかなど。
より信頼性の高い売掛債権をもっていけばファクタリング会社側としては安心感があります!
其の2 最初の利用金額は少なめに

ファクタリングの比較サイトとか見てると「大きな金額の債権を持っていけ」みたいな内容が散見されますが、嘘です。
むしろ最初は小口を扱っているファクタリング会社に少額の債権を持って行くことが重要。
なぜかというと、少額の債権ならファクタリング会社は焦げ付いてもあまり痛くないからです。
さらに、少額の債権で取引を問題なくきっちり完結させていくと信頼が高まっていきます。
金額は徐々に上げていきましょう!
其の3 使途を明確に!

ファクタリング会社がかなり気にしているのが、調達資金の使途です。
何に使うのか、なぜ、いくら必要なのかをすぐ答えられるように明確にしておきましょう!
使途が明確でないと、買取後に飛ばれるのではないかとファクタリング会社は疑ってしまいます。
実際僕もファクタリング会社に勤めていたときに資金の使途が明確ではないお客様と面談したことがありますが、「怪しいな」と思ってしまいました(笑)
ファクタリングは決して少なくない額のお金の話。
悪意がなくても悪意があるように見えてしまうこともあるのです。ご注意を!
個人事業主は小口買取専門の業者を選ぶべし
最後になりますが、個人事業主の方がファクタリングを使う場合は小口債権の買取りを専門にしている業者を選びましょう!
小口買取専門の業者はメインの客層が小規模事業者や個人事業主です。
決して無碍に扱われることはありません。