このページで解説していきますね！
診療報酬ファクタリングとは
診療報酬ファクタリングとは、病院や診療所などの医療機関が保有している診療報酬債権をファクタリング会社に売却し、早期に資金化することができるサービスです。
社会保険支払基金や国民健康保険中央会に対して所有している診療報酬債権は、通常2~3ヶ月後に実際に支払われます。
そのサイトの長さから資金繰りが悪化してしまうことを防ぐためのサービスです。
また、医療機器の設備投資などまとまった金額を用意する際に融資の代わりに使われることもあります。
それでは、改めて診療報酬債権ファクタリングのメリットとデメリットを見ていきましょう。
診療報酬債権ファクタリングのメリット
メリットは何と言っても、早期に現金化できることです。
診療報酬は支払サイトが長く、診療所などが黒字倒産してしまうことが珍しくありません。
融資に頼らず資金繰りの悪化を防ぐことができるのが特徴です。
また、診療報酬債権は一般事業者向けのファクタリングに比べて手数料が安く、融資と比較しても遜色ないコストで資金調達できる会社もあります。
診療報酬債権ファクタリングのデメリット
デメリットは、全てのファクタリングに言えることですが、結局利益の前借りをしているだけということです。
ファクタリングは、将来入って来る利益を早期に受け取る資金調達の方法。
当たり前ですが、元々受け取るはずだった将来の利益がなくなってしまうので、2ヶ月後に資金繰りが悪化してしまう可能性もあります。
診療報酬債権ファクタリングの仕組み・サービス利用の流れ
簡単に説明します！
診療報酬債権ファクタリングは、医療機関・ファクタリング会社・社保もしくは国保の3社間で行う取引です。
まず医療機関がファクタリング会社にサービスの利用を申し込み、審査を受けます。
審査通過後に見積もりをもらい、合意すればファクタリング会社から社保・国保に連絡。
いわゆる債権譲渡通知をします。
そこまでの手続きが終了すると、ファクタリング会社より債権売却益が支払われます。
その後は社保・国保が診療報酬をファクタリング会社に支払って全ての取引が終了します。
診療報酬ファクタリングの手数料相場はどれくらい？
診療報酬債権の手数料相場は、
0.25～5%
ほどです。
大手の会社に依頼すれば0.25~1%程度の手数料でファクタリングを利用することができます。
ただ大手ほど審査が厳しい傾向があるので、大手の審査に落ちたら中堅のファクタリング会社に依頼しましょう。
まとめ
診療報酬債権ファクタリングは、病院や診療所などの医療機関が利用できるファクタリングサービスです。
ファクタリングは売掛先の信用度合いによって審査の甘さや手数料率が変わってきます。
その点、診療報酬債権の場合は形式上社保や国保が売掛先にあたるので安い手数料で利用できるのです。
診療報酬は支払サイトが長く資金繰りを圧迫してしまうことが少なくありません。
いざという時のために診療報酬ファクタリングを選択肢の1つとして覚えておいてください。
